梅ではなく桃にウグイス!諺と言葉の力

イギリスと日本、諺を見るとどちらも似たような言い回しがあります。

物事の本質を言い表す時、わざと遠回しに言う方法ですね。

これ、言われた方としては機転が利かないと何を言われているか分からず、さらに恥をかくという、まことにもって嫌味っぽい諺です。

「知恵の数より毛が多い」と言われたら、それは単純に頭が悪い、知恵が足りないという意味。

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さすがイギリス、この諺に関しては出典がシェイクスピアで、「ヴェローナの二紳士」に登場する台詞でした。

「彼は耳が長い」と言われた場合は、これもじつに単純で、その耳はよく聞こえる耳ではなくロバのように長いだけの耳、つまり頭が悪い、という意味。

日本も負けてはいません。

「桃にウグイス」という諺(または慣用句、成語)、さて、何を表しているでしょうか?

ウグイスが止まるのは桃ではなく梅ですね。

「梅にウグイス」という諺になれば、2つの物が調和している喩えとなりますが、梅ではなく桃になると、調和は取れていないだけでなく、樹が違います。

もうお分かりでしょう?

まだ分からない人、「樹が違う」を、声を出して読んでくださいね。

「焼け跡の稲荷様」という諺(これも慣用句、または成語)もあります。

焼け跡になれば鳥居がありません。

さて、どういった人を指すのでしょう?

「鳥居がない」をまた声にして読んでみてくださいね。

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