今、自動車の営業セールスで飛び込み訪問はあまり聞きませんが、日産自動車で16年トップセールスを記録した奥城良治さんの名言には大きな説得力があるので、前項に続いて紹介しましょう。
奥城さん、もちろん最初からトップセールスマンだったわけではありません。
多くの営業と同じように屈辱と侮辱の連続を受けてプライドもずたずたにされましたが、セールスを100件訪問すると1件は必ず商談がまとまるという法則に気がつきました。
逆に言うと1件の商談をまとめるためには99件の屈辱にまみれなければいけないということになりますね。
普通、1件の商談をまとめるために99件の嫌な思いをするくらいなら仕事を辞めちゃえ!と重いますが、奥城さん、ここで1件の屈辱は99件の断りの1件、「99件のお断りがないと1台売れないので、お断りいただいて感謝します」と気持ちを切り替えました。
物は考えようで、断られる事が売上に結びつくと思えば、確かに断られることも必要になります。
とはいえ、毎日100件のセールス、口で言うほど誰でもできることではありません。
奥城さんは会社のノルマではなく自分自身でノルマを課します。
つまり今日、100件の訪問ができなければ明日、足りない分を上乗せするというように。
もちろん誰もが1日100件の訪問をする必要はありませんが、自分にノルマを課する、というのは営業に限らず、どの仕事でも最も重要なポイントであることは間違いありません。