最初に紹介する偉人の名言集は科学者たちです。科学は元々、自然哲学を源流としています。
古代ギリシャや古代ローマ時代、自然哲学は人間の生き方や集団の在り方に関する哲学の付属的な存在でしたが、哲学と医学が分離したように近代へ入ると自然の摂理に対する探究心が深まり、哲学から独立して純粋な学問として認められるようになりました。
自然の摂理の探求はいわば真実(揺るぎない事実)を探る研究でもあります。
その発見の過程で発せられた言葉は、たとえ対象となる科学の内容を語ったとしていても、人生の中にある真実に当てはまる共通項を持っているといえます。
たとえばアインシュタインの名言。
「挫折を経験したことがない者は、何も新しいことに挑戦したことがないということだ」
アルベルト・アインシュタインといえば現代物理学の父と呼ばれ、その要因となった相対性理論を発見する偉業を成し遂げた科学者ですが、偉業を成し遂げるまでには幾多の失敗も経験しています。
相対性理論を確立させるために、各地の皆既日食現場へ(皆既日食では太陽の重力場が光を曲げられるため)出かけ、時にはアフリカのジャングルまで出かけましたがなかなか結果は得られませんでした。
科学者であれば発見に至るまで数々の失敗、挫折を味わいます。
そこで終わっていては、自然の摂理に近づくことはできないでしょう。