ココ・シャネルの名言、「運命の出会いが今日あるかもしれないから、できるだけかわいくあるべき」という言葉には、男に媚びろ、とか、男を逃すな、とか、そんな下世話な恋愛観は一切含まれていないところがシャネルらしいところです。
続いてココ・シャネルの名言をもうひとつ。
「私は贅沢が好きです。贅沢とは、お金を持っていることや、ケバケバしく飾り立てることではなく、下品でないことを言うのです。下品こそ、もっともみにくい言葉です。私はこれと闘う仕事をしています」
シャネルの服を着たり、バッグを持ったりするのであれば、せめてそのポリシーを理解しろよ、と考えるのは確かに男の発想であり、女性に通用するものではないことは承知しています。
シャネルの服を着れば気合が入るというものだし、女性は着るものに背丈を合わせる(つまり高価な服を着れば美しくなっていくもの、と意味ですね)こともできるでしょう。
だから男からのお願いをひとつだけ聞いていただけるならば、シャネルを始めとする高価な服、装飾品を身につけた時は、せめてシャネルの上記の言葉を思い出していただきたいのです。
どれほど高価な服、装飾品を身につけようとも、立ち振舞が下品になれば高価な服、服装ほど、それは辛辣なまでに身につけている人をさらに下品に見せてしまうのですから。