ココ・シャネルの言葉には女性の恋愛力を強めるエッセンスが詰まっていますが、もちろん彼女は最初からそれらを備えていたわけではありません。
むしろ、一般的な日本女性より素地が何もない状態だった、と言えるでしょう。
歌手を夢見て、回りに群がる将校たちと遊んでいたシャネルに教養を与えたのは、結果としてシャネルが生涯を通じて愛したアーサー・カペルです。
シャネルが将校たちと遊んでいただけでは、たとえセンスの発露があったとしても20世紀を代表するほどのファッション・デザイナーとなったかは、疑問といえるでしょう。
この事からも分かるように、男は好きな女性に影響を与えられることも恋愛を成就させるためには必要な要素です。
もちろん、教養のための知識を無理に与えることは避けるべき。
カペルはイギリスの上流階級で育っている素地があったからシャネルに与えることができたけれど、一般的な日本男性が俄仕込みの教養を身につけたところで、そんな軽薄な知識はすぐに女性から見破られてしまいます。
影響を与えるというのは教えることだけではありません。
男の姿勢から女性が学ぶこともあるのです。
男が何かに、熱心に打ち込んでいたら女性は必ずその姿勢から学ぶものがあり、それを自分磨きに役立てようとするはず。
それができない女性であれば、付き合う価値なんてありません。