「実験にはふたつの結果がある。もし結果が仮説を確認したら、君は何かを計測したことになる。もし結果が仮説に反していたら、君は何かを発見したことになる」
この名言を残したのは量子力学で多大な貢献を残し、1938年にはノーベル物理学賞を受賞しているイタリアのエンリコ・フェルミ博士です。
フェルミ博士、第二次大戦には原子爆弾の開発プロジェクトであるマンハッタン計画の中心的人物の役割を果たす一方、後年になると「なぜ宇宙人は地球と接触していないか?」という、どこまで真面目なのか分からない学説であるフェルミのパラドックスを発表するなどユニークな科学者です。
とくにフェルミのパラドックスはジョークまで含まれており、今でも十分に通ずる内容なので、興味のある人は一読をお勧めします。
フェルミ博士からの名言で分かるように、科学者の言葉は事実に対してつねに冷静で的確さを持っていることが特徴です。
凡人であれば、失敗して嘆き、諦めるなど感情的な部分が行動を大きく左右しますが、科学者は失敗という事実は単なる結果でしかない、と捉えるわけですね。
人生で成功を収めようとする時、必ず前に立ちはだかるのが失敗です。
その失敗を犯した際は、落ち込んでも構わないので科学者の名言を思い出してください。