冷静になって物事を見つめると、それまで見えなかったことが見えてくることは良くあることです。
それを名言として残したのがレオナルド・ダ・ヴィンチ。
「どこか遠くに行きなさい。仕事が小さく見えてきて、もっと全体がよく眺められるようになります」
もちろん、これは旅行をしろ、とか会社から離れろ、と言っているわけではありませんね。
抱えている仕事が行き詰まった時、その行き詰まったところだけを考えるのではなく、一度、そのところから離れ、全体を俯瞰しろ、と言っているわけです。
そうすれば必ず行き詰まったところを打破する方法が見つかる、とダ・ヴィンチは比喩を使っているのですね。
「最後の晩餐」にさまざまなメッセージを残したり、独自の暗号を開発したりしたダ・ヴィンチらしい言い回しと言えますが、同じような名言を残しているのがアレクサンダー・グラハム・ベルです。
「ひとつのドアが閉まると別のドアが開く。しかし私たちは閉まったドアをずっと後悔して見つめているので、新しいドアがすでに開いていることに気がつかない」
閉まったドアとは方法の失敗、新しいドアとは失敗した方法以外の新しい可能性を示しています。
つまり失敗したことにこだわっていれば新しい可能性はいつまでもやってこない、とグラハム・ベルは言っているわけです。
2人の偉人はどちらも、行き詰まったところや終わってしまったことに対して冷静な判断を下しています。
今、行き詰まっている人、ちょっとお休みしてコーヒーでも飲んではいかが?