エイブラハム・リンカーンが奴隷制度を廃止した後でもアメリカ合衆国では黒人差別が続きました。
公共施設や公共交通における白人とアフリカ系アメリカ人、いわゆる黒人との区別はアパルトヘイトとして南部の州を中心に第二次大戦後にも継続され、時には黒人排他運動で多くの犠牲者を出したこともあります。
この黒人の人権を守ろうとしたのが1929年生まれのマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、いわゆるキング牧師です。
プロテスタント派の牧師が父で、その後を次いで牧師となったことから、プロテスタント派の創設者、マルティン・ルターの名前を取ってマイケルから改名したといいます。
キング牧師の偉業は人種差別に対して非暴力主義を貫きながらも州法や権力に徹底的な抗戦を望んだことですね。
そのキング牧師の名言がこれ。
「人は『発言する』ことのみならず『発言しない』ということにも責任を持たなければならない」
世の中は『発言しない』サイレント・マジョリティの方が圧倒的に多いのですが、『発言しない』ということは世の中の動きに対して黙認していることにもなります。
『発言しない』者が世の中の動きを否定することはできない、とキング牧師は言っているわけです。
本当に今の日本に危機感を覚えるなら、次の総選挙には必ず投票しましょうね。