アフリカ系アメリカ人の公民権運動を行ったキング牧師の偉業は一時的に黒人団結の道を示しましたが、残念ながらキング牧師暗殺後は黒人の過激派、強硬派によって暴力的な運動に変わっていきました。
キング牧師の非暴力主義はインド独立の父と呼ばれているマハトマ・ガンジーの影響というのが定説です。
ガンジーも多くの名言を残していますね。
「私は失望した時、歴史全体を通していつも真理と愛が勝利したことを思い出す。暴君や殺戮者はその時は無敵に見えるが最終的には滅びてしまう。どんな時も私はそれを思うのだ」
まさにガンジーの非暴力主義を表す名言ですが、キング牧師と同じように権力に抵抗することなく言葉だけで闘ったわけではありません。
非暴力を貫きながらインドを統治していたイギリスに対して不服従運動を行ったことが偉業といえるでしょう。
非暴力主義は暴力で運動を止めさせようとする兵士や警官に対し、反撃はけっして行わないけれど逃げもしない、という姿勢を持たなければならず、それはとても勇気と忍耐が求められる思想です。
言ってみれば、それは暴力を上回る、極限の勇気といえるでしょう。
それこそが、ガンジーの言わんとする非暴力主義です。