それではマハトマ・ガンジーがどれほど徹底した主義を貫いたか、ご紹介しましょう。
ガンジーは厳格な菜食主義者で、日々の暮らしでは穀物、豆類、果実、ヤギ乳、ハチミツに限定していました。
かなりタンパク質と脂質が足りませんね。
それはともかく、殺されるのを嫌がるものは食べない、という信念に基づいていることから、果実は熟して、自ら実を落としたものしか食べてはならぬ、というほど信念と食欲を結びつけていました。
非所有はさらに徹底しています。
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インドの宗教的叙事詩であるバガヴァット・ギーター、インド綿の服とぞうり、メガネと入れ歯、竹の杖、あとは懐中時計や鉛筆など、ほんの少しの携帯品だけが個人資産で、もちろん家はなく、贅沢品と呼べるものは一切、所有しませんでした。
最近、ミニマムライフなんて言葉が流行っていますが、その究極のライフスタイルといえるでしょう。
ガンジーが最後まで信念と欲望の間で精神的な戦いを続けていたのが性欲と嫉妬、つまり生物の雄としての本能です。
36歳より結婚生活を続けながら禁欲生活を送っていましたが、晩年のガンジーは裸体の若い女性たち数名と身体をぴったり寄せあって寝ていた、といいます。
ガンジーはこれを禁欲のための実験である、と言い張っていました。
なんだか、ちょっとガンジーが人間らしく思えるエピソードですね。
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