1902年生まれのボビー・ジョーンズが球聖と呼ばれるようになったのは、その美しいスイングや勝負強さだけでなく、ゴルファーとしての資質が誰よりも優れ、そして誰もがそれを認めていたことが理由です。
生涯、アマチュアで通し、プロを上回る成績を残しながら28歳の若さで引退した選手ですが、ボビー・ジョーンズが球聖と呼ばれるきっかけとなったのは1925年の第29回全米オープンでの出来事。
アドレスに入った際、「ラフにあったボールが動いた(打つ構えに入った後でボールが動くと、それがプレーヤーに有利に働く可能性があることから罰打が加えられる)」と申告。
しかし同伴者のウォルター・ヘーゲンは「誰も見ていないのでペナルティは必要ない」と助言します。
この時の名言がこれ。
「銀行で金を盗まなかったからといって誰も褒めない。ゴルファーとしては当然の行為だ」と言い、自分のスコアに1打罰を加えます。
結局、この1打罰によって最終的に全米オープンのタイトルを逃すわけですが、この出来事以後、ボビー・ジョーンズの名声が高まっていくわけですね。
ボビー・ジョーンズの残した名言は数多くありますが、その中から人生訓として役立ちそうな言葉をひとつ、紹介します。
「不運や失望に直面する勇気と、無謀な冒険を抑制する臆病さが必要だ」