ビジネスパーソンに取って上司は、その会社における自分の地位に大きく関わる人物です。
上司が良ければ自分の才能が大きく開花できるだけでなく人生そのものに多大な影響を与えてくれますが、自分とは合わない上司の場合、一生このまま芽も出ないままに職場へ埋没してしまうのか、と絶望的な気分になりますね。
「おまえは時々、部下を夏の火鉢や日照りの雨傘にしている。改めよ」
こう言ったのは黒田孝高こと黒田官兵衛。
NHKの大河ドラマで取り上げられた事もあって今や上司にしたい戦国武将のNO.1に上げられるほどの知名度を持っています。
実際、これほど戦国時代の三英傑、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に重宝された軍師も珍しく、戦略に長けていただけでなく他国交渉能力も高い政治的手腕が重宝された大きな理由となっています。
筑前国福岡藩の藩祖ですから、いわば代表取締役社長ですね。
したがって上記の名言は中間管理職に向かっていった言葉です。
つまり現場で日照りの雨傘や夏の火鉢状態の部下がいると知っていなければ出てこない言葉ともいえます。
会社の命運、つまり勤務する社員全員の人生の一部を預かる責任を持つのが代表取締役社長と定義するならば、黒田官兵衛ほどとは言わないまでも、中間管理職の業績だけでなく現場への対応にもチェックを行って欲しいものです。