ビジネスパーソンであれば企業の利益というひとつの目標に組織として並列で向かっていかなければなりませんが、並列でも能力差があり、必ずしも一直線というわけではありません。
自分より優れていると思われる能力に対しては嫉妬が誰でも起きるものです。
妬みや嫉みはそのまま放置しておけば自分の品位を貶めることになりますが、逆に能力差のある相手をライバルと見れば自分のポテンシャルを高めることになります。
「軽蔑すべき者を敵として選ぶな。汝の敵について誇りを感じなければならない」
これはドイツの哲学者、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェの言葉です。
ニーチェといえば同じくドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナーに心酔し、賞賛していたもののニーベルングの指輪辺りから関係を精算し始めたことがよく知られているだけに、ライバルに関する名言には底が見えない深さを感じさせます。
しかし実力の高い相手をライバルとした時、自分自身の実力も向上するのはスポーツの世界を見れば明白でしょう。
社内でライバルを作りましょう。
それも今は負けてしまう実力者を相手にして。
社内で「2人はライバル」と噂されるようになった時、貴方のポテンシャルは以前よりもずっと高くなっているはずです。