「私は勝った試合からは何も学んだことはないけれど、負けた試合からはじつに多くの教訓を得ました」
これはアマチュアでありながら、1930年に全英のオープンとアマチュア、全米のオープンとアマチュアの4大タイトルを獲得、年間グランドスラマーとなったゴルフの球聖、ボビー・ジョーンズの言葉です。
プロすら勝てなかったボビー・ジョーンズの記録は未だ、破れることはありませんが、アマチュアのまま引退したジョーンズはその後、地元のアトランタに戻り、弁護士業を続けながらアメリカ・ゴルフの楽園の地と言われたオーガスタ・ナショナルを作ったことも有名ですね。
ビジネスパーソンであれば、つねに勝ち続けることは困難といえるでしょう。
むしろ勝ち続けられるような職場では、そこは貴方に取って井戸の中であり、大海ではないという証でもあります。
ライバルに負けることや失敗することは必然です。
しかし勝ち続けていれば負けることの恐怖心や不安が常につきまとい、やがて勝負に対して保守的になり、必ず負け、または失敗を引き起こします。
負けること、失敗することは避けるべきではありますが、恐れることではなく、結果として負けた時、失敗した時に何を教訓とするのか?
それがボビー・ジョーンズの名言の真意といえるでしょう。