イギリス人も賭けをしたくない!諺と言葉の力

前々回、難破した2人のイギリス紳士の小噺を紹介しましたが、これには別バージョンがあります。

それは難破した2人の紳士というところまでは一緒ですが、最初に2人が顔を合わせた時、自己紹介をする前に「では、どちらが先に救助の船を見つけるか、賭けをしようではないか」と話し合ったこと。

どこが小噺なのか、イギリス紳士を知らないと分からないのですが、イギリス人に言わせると、それくらいイギリス紳士は賭け事が好きなようです。

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その賭け好きを表した自嘲、自虐的なのが、

「サイコロの一番うまい投げ方は、そいつを投げて捨てる方法だ」という諺。

いくら賭け事が好きでも、その賭け事がけっして好ましいものではないという訓戒が込められています。

同じく訓戒の諺として有名なのが、

「空のポケットには悪魔が踊っている」。

ポケットが空、つまりお金がないとつい、悪心を働かせる悪魔が踊りながら囁くから気をつけろ、という意味ですね。

ちなみにかつてのイギリス銀貨には裏面に十字架が刻印されていたため、ポケットに銀貨がないと悪魔が入り込むという意味のダブルミーニングが隠されていました。

そういえば、日本にも「貧ずれば鈍ずる」という諺がありますね。

やっぱり人生、ある程度のお金は必要です。

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