「諺と言葉の力」カテゴリーアーカイブ

名言・格言額!心に残る言葉の贈り物

諺に隠された言葉の力。

諺(ことわざ)とは、いつ、誰が、どこでそれを言ったか明確な出典はなく、古来、人々の間で伝承されてきた、事象を簡潔に形容する独立した言葉です。

たとえば、仕事を進めていく上で最終的な決断を行う人が何人もいると、ちっとも仕事が進まないだけでなく、最後は当初の目的とまったくかけ離れた内容の仕事になってしまうことがしばしば見られますが、こんな時は、「ごちゃごちゃ上がいるから仕事がめちゃくちゃになっちゃった」と言うよりも、

「船頭多くして船山に登る」

と言った方が事象を正確に、しかも風刺を込めて伝えることができるわけです。

諺は「言い得て妙」、簡潔で独立した言葉なので、同じ言語、文化であれば諺を聞けばイメージを湧かせられることが特徴ですね。

ちなみに「言い得て妙」は諺ではなく、一般的な会話の中で使われる慣用句、当意即妙になると四文字熟語となり、それぞれ意味が変わってくるので気をつけてくださいね。

ちなみに「船頭多くして船山に登る」を皆で力を合わせれば無理と思ったことでも達成できる、と解釈するのは明らかに誤りです。

だったら最初から山に登るための移動装置を作ればいいわけですから。

もちろん、途中から間違って本当に山に登れる船が出来ちゃった場合は別です。

こんな時の慣用句が「瓢箪から駒」ですね。

フランスの恋愛に関する諺!諺と言葉の力

イギリスとつねに反目している国、フランスへ行くとさすがにオシャレ、恋愛に関する諺がたくさんあります。

「愛は食事と休息を失わせる」

いわゆる、恋煩いですね。

人を愛するとその人のことばかり思って寝食を忘れてしまうという喩えで、さらにこの諺、「恋をする者は恋と水だけで生きる」と続きます。 続きを読む フランスの恋愛に関する諺!諺と言葉の力

言葉の暴力を諌める諺!諺と言葉の力

最近、日本でもモラルハラスメント、言葉や態度による威圧的な迫害が話題になるようになりました。

相手に非難できる点を見つけ、自分を優位に見せるために威圧的な言葉や態度を示して相手を陥れることですが、それが時には刃物で相手を傷つけるよりも深刻なダメージを与えていることに、本人はまったく気がついていません。

人として最低、なんて思っている人も、きっとどこかで、気がつかないうちにやっている場合があるので、そんな時はイギリスの諺を思い出してくださいね。 続きを読む 言葉の暴力を諌める諺!諺と言葉の力

イギリス人も賭けをしたくない!諺と言葉の力

前々回、難破した2人のイギリス紳士の小噺を紹介しましたが、これには別バージョンがあります。

それは難破した2人の紳士というところまでは一緒ですが、最初に2人が顔を合わせた時、自己紹介をする前に「では、どちらが先に救助の船を見つけるか、賭けをしようではないか」と話し合ったこと。

どこが小噺なのか、イギリス紳士を知らないと分からないのですが、イギリス人に言わせると、それくらいイギリス紳士は賭け事が好きなようです。 続きを読む イギリス人も賭けをしたくない!諺と言葉の力

梅ではなく桃にウグイス!諺と言葉の力

イギリスと日本、諺を見るとどちらも似たような言い回しがあります。

物事の本質を言い表す時、わざと遠回しに言う方法ですね。

これ、言われた方としては機転が利かないと何を言われているか分からず、さらに恥をかくという、まことにもって嫌味っぽい諺です。

「知恵の数より毛が多い」と言われたら、それは単純に頭が悪い、知恵が足りないという意味。 続きを読む 梅ではなく桃にウグイス!諺と言葉の力

イギリスで紳士になるには三代かかる!諺と言葉の力

諺、世界各国にあります。

民族と言語があれば諺が生まれているわけですね。

では、各国の諺を紹介していきましょう。

最初は「転がる石に苔むさず」の諺で日本と同じような解釈を持つイギリスから。

で、諺の前にイギリスの小噺をひとつ。 続きを読む イギリスで紳士になるには三代かかる!諺と言葉の力