イギリスの首相の中で、チャーチルと並んで有名な首相といえばマーガレット・サッチャー女史でしょう。
サッチャリズムと呼ばれるサッチャー女史の行った経済政策は必ずしも成功したとは言えませんが、それでもイギリスの経済界だけでなく世界中に一石を投じた結果になったことだけは否めません。
またフォークランド紛争の際、わずか2ヶ月でアルゼンチン軍をフォークランド諸島から放逐した決断力と実行力はイギリス国民の中で高い評価を得ました。
男ではいろいろな思惑が絡んで、なかなか実行できないことを自分の判断で次々に決行してしまうことからいい意味、悪い意味の両方で「鉄の女」と呼ばれました。
イギリス初の女性首相であるだけに、その言葉には経験と信念に基づいた重さが感じられます。
「最終的に自分の思い通りになるなら、私はいくらでも忍耐強くなれる」
政治的発言から離れ、人生訓としても役立つ名言ですね。
また初の女性首相と言われることにうんざりしていたのか、時として男の愚かさと女の優位性にも名言を残しています。
「政治において、言って欲しいことがあれば男に頼みなさい。やってほしいことがあれば女に頼みなさい」
日本の女性議員も、これくらいウィットに富んだ発言をしてくれると、頼もしいと感じるのですが。