人と人が通じ合うのに言葉は要らない。
本当にそうでしょうか?
少し仲良くなるぐらいなら、そうかもしれません。
ちょっとしたやり取りなら、身振り手振りでも通じるでしょう。
しかし、例えば言葉も通じない人と恋人になることができますか?
『さすがに恋人には……』と思うはずです。
意志疎通をするためには、言葉は必要不可欠なものです。
言葉があるからその人の考えだったり、性格などがわかります。
人は言葉を通じて、通じ合えるようになるのです。
ですから、言語が異なる人と人が本当に通じ合えるようになるのは、簡単なことではありません。
相手の言葉を理解し、自分の言葉を理解してもらわなくてはならないからです。
言語を学ぶ最善の方法は、机で勉強することではありません。
その言葉を実際に話すことです。
つまり、相手のことを理解したいと思えば、その相手と向き合って話せばいいのです。
そうすることで、その言葉を理解できるようになるでしょう。
それと同時に、相手のことも理解できてくるはずです。
そして自分の言葉も、自分のことも相手に理解してもらえば、二人の距離はぐっと縮まります。
言葉は人と人の距離を埋めてくれるのです。
言葉を理解し合うことは、お互いを理解し合うこと。
言葉の壁は低いものではありませんが、乗り越えられる壁なのです。