言葉には力があります。
それは、プラスの力もマイナスの力も同様です。
冠婚葬祭などで嫌われる忌み言葉ですが、この言葉は実際にそれ自体は不吉なものではありません。
しかし、不幸が重なるなどとされ、忌み嫌われているのです。
言葉の力と言うよりも、その言葉に対する人々の思いの力なのでしょう。
例えば、好きではない言葉があるとします。
その言葉がどんなにプラスの意味を持つものだとしても、それを嫌う誰かにとってはマイナスの言葉です。
忌み嫌う人の前では、その言葉を使うのはやめておきましょう。
プラスのつもりで言っても、受け取る人には忌み言葉になってしまうのですから。
使う側も、その言葉をどんな気持ちで使うかで、その力のベクトルが変わってきます。
どんな言葉も、良い意味も悪い意味も含ませることができます。
感謝の気持ちの『ありがとう』もあれば、皮肉や嫌味の『ありがとう』もあるのです。
ただし、言葉のマイナスの力は、マイナスの要素を運んできます。
使えば使うほど、自分にも周りにも悪い影響を及ぼすのです。
ですから、あまり使わない方がいいでしょう。
使う人、受け取る人の思いが、その言葉の力をマイナスにしてしまいます。
そういった点で、忌み言葉は避けられているのです。
忌み言葉になってしまう場合はそれを避け、無用なマイナスの力を引き起こさないようにしなくてはなりません。