「女は生まれながらにして女優である」に類似した名言はいくつも残されています。
たとえばドイツのピアニストであり指揮者でもあるクリストフ・エッシェンバッハは、「『思い通りにならないけれど、きっとこの愛に応えてくれる』と男性に思い込ませる術を心得ている女性は男性について最大の支配権を握っています」と語っています。
またオーストリアの政治家、ジークムント・グラフは「女性はかわすことによって男性に近づく」と言い、フランスの哲学者、フランソワ=マリー・アルエは「男がどんなに理屈を並べても女の一粒の涙にはかなわない」と名言を残しました。
さらに、男に取って強烈な一撃がこれ。
「男は子供のようなものだと心得ている限り、あなたはあらゆることに精通していることになるわ」
これは20世紀を代表するココ・シャネルの言葉です。
フランスの田舎でお針子をしていた少女がフランスを代表するファッション・デザイナーまで上り詰めただけに、まったくの反論の余地がありません。
こうなると、恋愛において男が夢中になっているのは、その本当の姿ではなく、女性が光を浴びて映し出す、揺らめく影なのかもしれません。
そう考えると、男に取って恋愛って、とっても怖い関係ですね。