言葉を操るのは人間だけではありません。
犬や猫など、動物も言葉を使います。
と言っても、もちろん人のように多くの言葉があるわけではありません。
犬は基本的に『ワン』と鳴きますが、そのニュアンスが言葉になっているのです。
お腹が空いたときの『ワン』、散歩に行きたいときの『ワン』、敵が近づいてきたときの『ワン』。
様々な『ワン』があり、それが言葉の役割をしているのです。
たまに人の言葉がわかるような気がするときもあります。
『ご飯だよ~』と言えば、尻尾を振って近づいてきたり、『散歩行くよ』と言えば玄関まで駆けてきたり。
人間の言葉を理解しているのでしょうか?
いいえ、実際にはわからないそうです。
しかし、その言葉のニュアンスで聞いているようで、ご飯が出てくるような雰囲気の言葉、散歩に連れて行ってくれる雰囲気の言葉、というように判断しているのです。
言葉を覚えているのではなく、そのニュアンスを感じているのだそうです。
反対に、犬や猫が鳴くとき、それは何かを伝えようとしているときです。
どういうときにどう鳴くのか、観察すればわかってくるでしょう。
そうすれば動物の気持ちがわかるかもしれません。
愛犬や愛猫の言葉を研究してみてください。
同じ『ワン』『ニャー』でも、様々な力が込められているのです。